21世紀の斜め前の皐月の花壇の黒御影石の石碑
四條橋 おしろい厚き舞姫の
額ささやかに打つ夕あられ 与謝野晶子
冷え込んだ夕方正装してお座敷に向う舞妓さんの姿が彷彿とする冷たいアラレが
容赦なく襟足に降りかかる。
南座の 絵看板をば舞姫と
日暮れて見るも京のならはし 与謝野寛
舞妓さんを連れた旦那衆が明治時代黒いマントと羽織と金時計をぶら下げている
男性、夕方に成れば南座の絵看板を舞妓さんと眺めるのが京都の習慣と成っていた。
深夜に通られるお方は殆んどこれから出かけるお店の女性をめざして石碑なんか気が付いて
居られるお方はいらっしゃるかなー。
(写真は増水した鴨川)