本日9月1日開店20周年を迎えました。

snack212010-09-01

20年前の1990年(平成2年)9月1日に開店いたしました。
その時の開店案内状が残して有りました。
「開店のお知らせ」
残暑の候 皆様ますますご清祥の事と存じます。
この度漸く私のお店を持てるように成りました。此れもひとえに
皆様方の、お励ましとお力添えの賜と感謝しております。
京阪四条(現 祇園四条)駅の北出入り口の前に僅か七坪半の
小さなスナック「21世紀」でございますが楽しいひと時過して
頂けます様努力致します。
お近くにお越しの際にはお立ち寄り下さいます様、お待ち致して
おります。       1990年8月吉日

10周年を迎えますときが21世紀に成りますのでこの屋号を付けて待って々々・・・
1998年にどん底の不況が来ました。呉服、帯やさん、湯のし屋さん、染やさんが軒並み倒産!21世紀のお客様の会社も沢山無くなり、21世紀のお客さまも減りました・・・(赤字出してもお店は続けて行こうと決心・・(気持が楽になりました)
2000年12月31日の日本中のカウントダウン。
勿論京都も市役所前でのイベント。
何時もならお盆の15日が大文字の送り火なのですが「21世紀」を迎えるこの日に(2000年12月31日)五山の送り火が行われました。
右大文字、左大文字、妙、法、舟、鳥居、(真冬の大文字は素晴しかったと)

21世紀はオールナイトで朝まで・・・(今迄で一番嬉しかったこの日)年越し蕎麦、枡酒100個用意、樽酒(勿論振舞い酒です)

その日から早いもので又10年経ちました。
「20周年」です。
3時半にお店に入りお祝いのお花やお酒屋さんからのお祝いの缶ビール等沢山頂きました。
(今回は昨年に私が入院したり8ケ月も休業して3月再開店したりで
お客様に「お見舞い」「再開店お祝い」などご心配をいっぱいさせてしまいましたので今回の「20周年」は案内状も何も出しませんでした。

今週からご来店下さいましたお客様に何か考えますのでご容赦下さいませ。

さて本日9月1日(大安)一番のお客様は5時過ぎにご来店頂きました。点数モードに設定しましたカラオケで楽しみました。90点以上96点最高。

次の予約のお客様が9時前ご来店頂きました。おビールで乾杯後
20分程はお話タイム。突然「バシツ」の音で店内真っ暗闇!!
「いやーカナンわーもーー」
私は手探りで棚の左端の電池を手にとりドアの外、上段の「ブレカー」点検「全スイッチ」上がっています。
「お客様ーちょっと来て見てくださいーー」電気に詳しいWさんが点検!して頂き下段の電気の線が沢山走る機械室点検「アカン」
真っ暗がりですが「エアコン」だけが作動しています。「関西電力会社」に緊急出動して頂きビル全体を汗みどろになって故障場所を探して居られました。21世紀店内は真っ暗がり。
中に入ります皆さんの話声だけで姿も顔も見えません(灯りが何一つ無いので・・・唯一の1本の電池は私が持って走り。
「さーお客様ー男女3対3でこの暗がりで何かしましょ。もう直ぐ「ローソク」を見つけますからねー。

何かジョークでも言って笑っていないとお客さんも怒られるでしょう・・・「今日は防災の日ローソクも大きなのを用意するんだった」「暗がりでどれだけ注いだら良いのかビール?」女姓のお客様が私の替わりに接待をして下さっていましたわ。
暗がりで1時間半・・・開店以来このような事無かったのに・・・
記念すべき「20周年」の日に何か不吉!「僕等も忘れない思い出に成るね」とお客様。

やがて関西電力の方が「原因は判明しましたが私どもの方ではここまでです。明日大家さんにこのビル全体の電気修理を大規模で行ってもらって下さい」
お客様に重々お断りして改めてご来店頂ます様にお願いして皆で一斉に閉店して帰りました。
明日冷蔵庫の中を見るのが恐ろしい・・・アイスボックスの中も皆水に成っているでしょうね。
  (章子ちゃんのプレゼントのケーキ)