彼岸花

snack212004-09-21

3組目のお客様(女性)が自宅で白い萩の花と栗の枝を切って持って来て下さいました。自宅周辺は彼岸花がいっぱい咲いたと言うお話から彼岸花談義。九州出身のお客様が僕の方では曼珠沙華と言って小さい時蚊取り線香の代わりと熱さましにしていたと言われました。これは球根を潰して患部に貼る。もとは中国から来たもので仏教とか稲作と一緒に伝来、球根を潰し一晩水に晒して毒を抜いたら凄く質の良い澱粉がとれ飢饉の時の為に植えた事と畦道に植えたのはあぜの補強の為で有ったようです。球根は鋤や鍬で寸断しても根強く繁殖して増えて行った。この花には毒を持っているから子供を毒から守る為に採って来たら「火事になる」とか言って嫌がられた。各地にこの花の呼び名は数百も有って京都では「シビトはな」と呼ばれていた。他府県では面白い呼び名「カンザシバナ」「シタマガリハナ(舌曲がり)」きっとしびれるのでしょうね。まさに彼岸の頃から咲くのでこの名前に・・・この花は仏教の花で別に嫌がられた花では無かったのですが椿の花がボトツと落ちたのを刀で首を切られるのを嫌った江戸時代に彼岸花も嫌がられた様です。華道の世界では生け花に用いられています。毒を除けば漢方薬に成ったのですね。一人のお客様が「曼珠沙華」の付いた歌は無いかと言うことで探しましたら結構有ってその中で「長崎物語」を流しましたら歌える方が有りました。「赤い花なら曼珠沙華オランダ屋敷に雨が降る濡れて泣いてるジャガタラお春・・・」今夜も又耳学門をさせて頂きました。毒が有ろうと無かろうと私は小さい時からこの真っ赤な情熱的な花が大好きです。ジーと見ていても飽きない不思議なはなです。ちなみに私が今年彼岸花を見た日は9月11日京都府船井郡日吉のゴルフ場に行ったとき亀岡、八木、日吉の稲穂の横の畦道に群生しているのを見て感激していました。
          (写真は白い萩の花)