京都市名勝「大橋家庭園(苔涼庭)」

snack212004-11-26

後4日で12月師走というのに大変暖かい日でした。21世紀のお客様でも有ります元職場の先輩5人で伏見のお稲荷さんの北にある「苔涼庭」を訪問する事に成りました。ここは京都最古の水禽窟を備えたお庭で京都市文化財とお聞きしました。大橋様のお宅を訪ねましたら年の頃なら60過ぎの大変上品なご主人様がお迎え下さいました。先ずお庭を正面に見ることの出来ます大広間に案内して頂き「大正2年に4代前の仁兵衛様が別荘の庭として完成」「趣味で集められた12基の石灯篭」等の説明を受けご当主様の案内でお庭に下り京都最古の「水禽窟」の一つの所に行き江戸時代に考案されたもので手洗いの時に流れた水が水滴と成り下に溜まった水面に落ちる音が反響してくるのです。その音は今までに聞いたことの無い風鈴の音でもなし一度聞けば忘れる事の無い響きです。寝るときにでもこの音が聞こえたら疲れも悩みもストレスも吹っ飛んでしまうかと思われます。二つあるもう一つの「水禽窟」も又違う音が聞こえました。素晴らしい灯籠の説明もして頂き又大広間に上がりオウスと羊羹を頂きおへやに備わっていた
お道具の説明もして頂きました。鮮魚の元請を家業と為さっていました仁兵衛様の別荘の床の間には雅楽の時に弾かれるお琴が二つ・・・茶箪笥も立派な模様が彫られて有り螺鈿も施されて有りました。流石豪商の別荘で有ると感心してお暇致しました。このお庭を維持、管理もさることながらこの大橋様の財産で有りますお庭を皆様に開放して見せてお上げになりますことが素晴らしいと感心いたしまた。四条駅まで迄帰ってまいり南座の正面には京都の師走の象徴、11月30日から始まります歌舞伎のマネキが上がっていました。2004年も残り34日・・・景気の良い月で有ります様に。