「京都シネマ」

snack212005-03-20

野村恵一監督の映画「ターンオーバー・天使は自転車に乗って〜」出演者は栗塚旭さん、藤村志保さんです。この映画の上演ラストの日に鑑賞できた事を大変感激しました。偶然にも京都近代美術館で「京都迎賓館・その人と形展」の会場で偶然にも出演者に出会え「明日までです。京都シネマで上演していますので観てください」数分間の出会いでこの映画に・・
・実は何十年も前から丸太町通りをバスや車で通りましと確か「○○御装束司」と言う看板がかげた民家が有りました。天皇さんや大臣・神社の神主さん・巫女さんの衣装を作られる所だと想像だけしていました
物語は十八代も続いた神祗束司の夫婦四十五年の生活と奥さん不治の病におかされるのですが、おくどさんの上に神棚が祭られ坪庭があり古風な家具・調度品。この様な場面にタンゴ演奏の楽器のバンドネオンがアップで映りタンゴが流れ二人の若い頃のダンスホールで踊られる回想のシーンが有り夫婦の(65歳位)の昔と今が理解できました。昔気質で頑固な夫に四十五年も仕えたら空気と水。その頑固なご主人が不治の病の妻の命がラストに近ずく頃、仕事より妻の看病にささげる為十八代続く仕事をたたむ決心をされる・・・この映画の夫婦愛は素晴らしいストーリーと栗塚さん、藤村さん他出演者の見事な役を演じきって居られますので映画に引き込まれ涙・涙・涙でした。映画の中でご主人役の栗塚さんが大きなペットボトル二本を持って毎日近くの神社に水を頂に行かれ神さんやお茶・コーヒー等にその水を使われるシーン。京都は美味しい井戸水が湧く所が多々有りますがご主人の日課。このシーンも大変良かったです。栗塚さんはお顔や目だけでお話されているシーンも見事でした。
久し振りに良い映画を鑑賞出来た事私の強運は凄いと感じました。この映画を再度上演されましたら私の同窓生夫婦三十名程と21世紀のお客様に見て頂きこの映画の話題でお酒を飲みたいですね。この映画の再上演の事又調べて見ます。何時か別れが来るご夫婦がこの映画を見られたら明日からの夫婦の接し方や生活が変わって来ること間違い無しです。羨ましい独り者にはねー。でも奥さんに先立たれた方にお進めしたら悲しみに落としてしまう様な・
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