「いちすずドス!」

snack212005-12-21

昨夜遠方のお客様が小柄で可愛い芸姑さんと一緒にご来店いただき部屋にパッと花が咲いたようでした。未だ舞妓さんの面影を残した若い芸姑さんですがお話しているとしっかりしておいででした。私が「お名前は何とおっしゃいますか?」「いちすずドス」私も芸姑さんのお顔の見えるところに座り・・・なんとお顔の形が頬の形がとても綺麗な線を画いた卵型の
舞妓さんの時の姿も可愛いかったと思いました。私はいっぱい花街の事が知りたくて質問攻め・・・歳もちゃんと正直に言うてくれはりましたえ。52年12月12日。28歳どすか?でも小柄で可愛くて小顔で肌が綺麗で・・・私が見てても惚れ惚れどすし男はんがこんな可愛い芸姑さんを連れて歩くだけでも幸せを感じはりますやろなー。「いちすずさんは生粋の京都ですね」と尋ねたら「解りますかー」って。祇園の真ん中で5階建ての自宅でお父さん、お母さんもお居やして3人の舞妓さんをお育てに成って・・・躾、芸等を身につけさせて居られるとか・・・「ご兄弟は?」と尋ねたら「お兄ちゃんが居ます」「芸子さんは結婚出来しまへんねん」「同棲はいいのどすけれど」へーーーー同棲はいいのどすか?今祇園が舞妓さん28人で芸姑さんが84人、一番多いみたいです。あと宮川町、先斗町上七軒祇園乙部
が有り又調べてみます。以前に日記にも書きましたが「95歳の芸姑さん」が居はるらしいです。いちすずさんはお隣の初対面のお客様にもお話をして頂いてホンマに愛想のイイひとでした。お連れ様が写真を1枚床に落とされ「いちすずさん」がお拾いに成りその写真をご自分の着物の袖でソーっと拭いて客さんに渡されその仕草を私が気が付き感心するばかりでした。「自然に出る」のですねー。私でしたら写真は拾いますけれど・・・そのままお客さんに渡すだけですやろーね。其れを話題にしていたら「ママもトイレにイソジンのウガイ薬
と抗菌石鹸、紙コップを置いて・・・」って言ってくれはりましてちょっと照れてました。
いやーいちすずさんに教えられました・・・こんど何方か何か落とさはったら袖で拭いて
渡してあげましょ。汚れて無くても拭くんどっせ。私は家に帰ってからどうも今夜の「いちすずさん」の事が気に成って・・・インターネットで「いちすずさん」検索!出た!まさかと思っていましたが「市寿々さん」でしょう。この方の舞妓さんから店だし、襟替えからの8年間」を記録写真集が発売されているとか・・・興味有りますから本屋さん行きましたら
取り寄せとか・・・