谷村新司さんの曲で・・・

snack212006-09-03

少し秋めいて来ましたね。今日夕方四条界隈の気温が29℃、四条大橋の両側の納涼床と鴨川堤には殆んど寿司詰め状態の人出でした。9月に入り何時も感じるのは9・10・11・12月のこの4ケ月はアッというまに過ぎてやがて年が暮れ・・・淋しく成る季節です。淋しいと言えば先週この関係の仕事のobさんがご来店40数年のお仕事を立派に終えて今は経験された事を望まれて少しだけお仕事に付かれています「アルバイト」と言われましたが。でもどのお仕事も男性の一生は聞かせていただくと大変な連続の様ですね。(女性もですが)私はお話の後に
谷村さんの素晴らしい曲が有るのですよと言って画面に曲を流してみました。
                     刑事   作詞・曲   谷村新司
*徹夜続きの捜査の途中で、生まれた息子が今日旅に出ると言う。ほとんど会話も無いまま暮らした妻もいつしか年老いた事にさえ気付かず。自分の咳で目覚めた夜の煙草の匂いが染み付いた仮眠室。ツイード上着を布団代わりに少し痛む肘に手をあててみた、ひとり。正義と言う名前の為に家族を犠牲にしてきたこの俺が、子供の為に法を犯した犯人(ホシ)を責められるだろうか。彼の手首に手錠をかけても、心に手錠はかけられない・・・
*休みもとらずに働き続けた古いタイプの刑事と噂された、それを誇りに頑張り通した仕事より大切なもの等ないはずと思ってた。みぞれ混じりの張り込みの中で犯人(ホシ)の家庭の窓の灯りが何故か羨ましくみえた。その時感じた、このまま刑事で居つずける事等もう出来ない。正義の為に家庭を犠牲にしてきたこの俺が、子供の為に法を犯した犯人(ホシ)を責められるだろうか。彼の手首に手錠をかけても、心に手錠はかけられない・・・・
*辞表を胸にタクシーに乗った。旅立つ息子の背中が見たくて。みぞれは雪にいつしか変わり刑事はひとりの歳老いた父親にかわった。ララララララ、ララララララ・・・
(この曲が終わった時このお客様はこの通りだ・・・と両手で顔を覆われました)そして「僕の息子は私の何時も試験の為勉強している姿を見て同じ僕の課のテストを受け入社してくれましたが・・・」と・・・
数日後に又同じお仕事の方がご夫婦でご来店下さったので「先日この歌を聞いて頂いたのですよ」とそのお客様は「切ない歌」がお好きなのでかけてみましたら二小節までながれたときに顔を両手で覆い声を上げて泣かれ・・・
私も涙ぐんでしまい、静かに詩を読んで居られた奥様が「胸が詰まってきたわ」・・・皆さん無言・・・やがて曲が終わった時この関係の方ばかりじゃなくて仕事をリタイアされるまでの40数年間家を守られて来た、又家族の為に沢山の苦労を乗り越えて来られたご夫婦ご苦労様。又男手1人で、女手1人で家族の為に頑張って来られた方々生きるって大変な事ですね。私はこの曲が終わった時隣にお座りの奥様に「よく頑張ったね」と肩を抱きしめて上げましたの・・・この方のご主人様は「この曲の作詞者は誰?」「谷村さんですよ」「何でこの様なこと解るのかなー?」「ママこの曲手に入れたいので買っておいて下さい」と頼まれました。