お母さんオメデトウさんどす(まめ弥さん)

1月15日は(小正月)には邪気を払い万病を防ぐ意を込めて小豆粥に鏡割りのお持ちをいれて炊く風習がありお正月で疲れた胃を休める為でも有ります。午後から方の神様「城南宮神社」のお参りしてその前のお菓子司「おせき餅」を買うてお店に入りました。小豆粥を炊き始めた時、長崎県の一番大きな神社から暮に赤米(古代米)を宮司さんから送って来て頂いたのを思い出し赤米も大匙1杯を入れて炊きました。見る見るうちに小豆色をしたお粥が出来上がりお客様を待つばかり。伏見の酒処の「粕汁」(豚肉、大根、人参の千きり、お揚げ、きざみネギに酒かすを溶いて粉山椒を振りかけ熱々で食べる)と奈良県の「奈良漬け」を添えて一番のお客様に・・・9時過ぎに祇園甲部の「まめ弥さん」ご一行様がご来店下さいました。今夜はお正月の正装です。鬘に稲穂を飾り黒紋付(裾模様が立派でした)お入り頂いた時は長い着物の裾を右手で持って、お居やしたが・・・可愛いヒモを出して裾を足元にピッタリ揃え腰で長い、おはしょり!そして私に「お母さんオメデトウサンどす」私はビックリしていましたわ(確か)・・・カウンターのお客様も大変お喜びで「この様な場面に出会えるのは滅多に無い」と言われ前に向いたまま「まめ弥さん」を直視されていませんでしたね。そして私に小声で「ママあの人に1曲歌を歌って貰えないかな」って言われ、お頼みしましたら快く引き受けて歌って頂きましたわ。売れっ子「まめ弥さん」11時半から次のお座敷が掛って今夜は忙しい1日だそうです。私は隣に座り「まめ弥さん?今から(10時半)でしたら深夜12時迄位どすか?」って聞きましたら「今夜はモットもっと遅う成ります」(こんな綺麗なまめ弥さんに御酌して貰ろてお遊びやす旦那さん方か見て見とうす)女でも見とれてしまいますからね。